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 家紋以外に女性だけが使う紋章「女紋(おんなもん)」を研究する京都市上京区の染色補正師森本景一さん(56)が、長年の研究成果をまとめた本「女紋」を出版した。地域によって成り立ちや継承方法が異なる女紋を詳細に解説した。「女紋は女系の絆を示す情緒ある習慣。若者にも知ってほしい」と話している。
 女紋は江戸時代に武家が娘を嫁がせる際、花嫁道具に実家の家紋を付けたのが始まりといわれる。商家文化が栄えた関西では母系を重視し、母から娘へ伝える「母系紋」が生まれた。
 紋入れ加工や家紋に色を施す「彩色家紋」を手がける森本さんは、女紋の解釈をめぐって顧客にも呉服業者にも混乱があることから「習慣の違いのなぞに近づきたい」と研究。ホームページ(http://www.omiyakamon.co.jp)で発表してきた。
 本では女紋を「母系紋」や姑から嫁へ継承する「替え紋」、だれでも使える「通紋」など6種類に大別して解説した。西日本では母系紋が大半だが、東日本にはほとんど存在しないなど、地域による違いを詳述した。また柔らかく控えめな印象にするため、戦いを連想させる剣を外したり、矢を扇に替えたり、繊細な「雪輪」や「藤輪」を加えたりするなど、原型の紋にアレンジを施すパターンも類別している。
 結婚などの際に起こるトラブルについても実例を交えて紹介。巻末には用語集も掲載し、着物や紋について詳しく知らなくても、女紋の世界に親しめるよう工夫した。
 A5判135ページ、1500円。問い合わせは「染色補正森本」Tel:075(821)3489。
(京都新聞) - 8月29日